行動指針:本質を見極め素早く行動する
HITOWAホールディングス
情報システム部
グループ全体のインフラを
支えるエンジニアへ
2021年5月現在、HITOWAグループ全体の従業員数は7,000名を超える。
この巨大なグループ全体のネットワーク運用やセキュリティ、設定管理などを担当しているのが情報システム部だ。新卒でエンジニアとしてのキャリアをスタートさせた彼は、10年以上の経験を積んでHITOWAホールディングスへと転職してきた。
転職理由は大きく分けて2つ。1つは「自身のスキルを新たな環境で活かしたい」と思ったから。もう1つは、前職がクライアントへの常駐スタイルだったこともあり、「自社でより深く組織と事業にコミットして働きたい」と思ったからだ。
理想の職場に入社できた喜びを胸に出社する日々。しかしそれから間もなく、ある違和感に気づいた。「これ、どうなっているんだ……?」
それは社内共有のファイルサーバへのアクセス権限付与に関するものだった。
社内共有ファイルへの
アクセス権限ルールを統一化せよ
一般的に社内共有ファイルへのアクセス権限は役職や部門といった階層別に整理され、統一のルールが敷かれている。それによって部外秘の情報に他部門の社員がアクセスできないようになっている。
もし権限が付与されていないファイルへアクセスする必要がある場合は、都度申請。情報システムサイドで内容を確認し、権限を付与するというオペレーションが一般的であった。
しかし、同社では権限付与ルールが統一化されておらず、一部アクセス権限が正しく付与されていない状況が発生していた。「こんな状態では、軽々しくアクセス権限を付与することなんてできないぞ……」思いがけない事実に直面し、言葉を失った。驚くべきは、ホールディングス単体だけではなく、グループ全体が同じ状況に陥っていたのだった。
さらに、いざ新たにフォルダを作成しようとしても権限のルールがないため、似たような階層のフォルダを見つけてプロパティを参照しながら設定する始末。そのため、フォルダ1つをつくるのに、本来であれば10秒ぐらいで終わるようなところに10〜20分ほどの時間を費やさねばならなかった。「早急に見直さなければ……!」入社早々、彼はこれまで看過され続けてきたファイルサーバの闇にメスを入れる決断をしたのだった。
やりながら考えよう。
成功も失敗も早いほうがいい
「とてもじゃないけど、全てのフォルダをチェックすることはできない。だから、親フォルダから3階層目までを管理するようにしました。そのなかでも“手をつけられそうだな” “影響範囲が小さそうだな” というところから着手し、成功事例を蓄積することを目指しました」彼が取り組んだのは、難易度が低いと思われるフォルダへの対応だった。一見、難易度が高いフォルダを先に対応したほうが影響範囲も大きい印象を受けるが、正攻法が確立していない以上、下手に手を出すとフォルダ自体にアクセスできなくなってしまったり、データが消えてしまったりする可能性がある。万が一のリスクを防ぐためにも、失敗しても影響範囲の少ないフォルダから着手したのだった。
「元々とことん煮詰めて考えてから行動するというよりも、いろんな手を試しながら経験値を積んでいくほうが自分のタイプ的にも合っています。もしうまくいかなかったら軌道修正すればいいだけ。成功するにしても、失敗するにしても早いほうがいいに決まっているので」もちろんその間も通常業務はある。通常業務と並行しながら、共有ファイルへの対応も続けた。すると、少しずつ風向きが変わってきた。
たくさんグループ会社があるので、一社一社対応していきました。手応えを感じたのは、一社目の対応がうまくいったとき。“同じ要領で横展開していけばうまくいくかもしれない”と前向きな気持ちになりました」そんな試行錯誤の日々を重ねること数ヶ月。ようやく、社内共有ファイルへのアクセス権限が統一され、スムーズに運用されるようになった。「長かったなぁ……」着手してから、半年以上の月日が流れていた。
成功の要因は、従業員への
影響を配慮した優先順位付け
「それなりに時間がかかることは想定していたのですが、従業員の皆さんが勤務中に“急にアクセスできなくなったんだけど!”とならないように慎重に作業を進めていたら、こんなに時間がかかっちゃいました(笑)」と振り返る。そして、成功の要因をこう語る。
「社内にこの問題の優先度の高さを共有できていたことが大きいかもしれません。だからこそ、入念に準備、つまり現状把握する時間を確保したうえで進めることができた。その結果、多くの従業員の皆さんの業務に影響を与えることなく、スムーズに終えることができました」彼が特に成果を実感したのが、プロジェクト完了後に権限申請が来たときの対応だった。以前は10〜20分かかっていたところが、ほんの数秒で対応完了。さらに自動化を進めたため、自身及びチームメンバーのリソースを奪うこともない。圧倒的な業務効率化。それこそが何よりの達成感に繋がっていた。
「もともと周囲とコミュニケーションをとることが得意なタイプではありません。でも、自分ひとりだと主観が入ってしまったり、行き詰まってしまったりすることがあるわけです。そんなときに頼れるメンバーの存在は本当に心強かったですね。フラットにアドバイスもしてくれたので、改めて良い環境だなと思いました」今後はインフラ基盤の安定運用やセキュリティレベルの向上に注力していくつもりだ。知識が足りない点はイベントやウェビナーへの参加を通じて、インプットしていこうと考えている。「グループ全体のインフラを支えている」という誇りを胸に、彼は静かに自己研鑽に励み続ける。
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