後悔しない老人ホームの選び方|施設の種類や予算などのポイント
老人ホームの選び方にはさまざまな基準があり、混乱する方もいらっしゃると思います。施設の種類は多く、サービス内容や費用、医療体制が異なるため、どれが合っているのか分からないという方も多いはずです。そこで、老人ホームの種類や特徴、選ぶ際の流れや注意点などについて詳しく解説しますので、老人ホームを探している方はぜひ参考にしてください。
- 1. 老人ホームとは
- 2. 老人ホームを丁寧に選択すべき理由
- 3. 老人ホームを選ぶ前に知っておくべきこと
- 4. 老人ホームの公的施設と民間施設の違い
- 5. 老人ホームの種類別の概要
- 6. 老人ホームを選ぶ際の流れ
- 7. 老人ホーム見学時のチェックポイント
- 8. 老人ホームは選び方が肝心
- 9. 監修者
老人ホームとは
一般的に「老人ホーム」と「介護施設」に分類され、「老人ホーム」とよばれるものは「有料老人ホーム」のことを指します。厚生労働省では、老人ホームを「老人を入居させ、①食事の提供、②介護(入浴・排泄・食事)の提供、③洗濯・掃除等の家事の供与、④健康管理のいずれかのサービス(複数も可)を提供している施設」と定義しています。
老人ホームを丁寧に選択すべき理由
- 人生の最後の生活の質を左右するため
- 施設や提供されるサービスなどに多くの種類があるため
- 多くの施設で入居条件があるため
- かかる費用に幅があるため
老人ホーム選びは重要です。終身までいる場合は、その施設が最後の「家」になります。そこで受けられるサービスが人生の最後の質を左右するのです。また、老人ホームと一口に言っても施設の種類や提供されるサービス・立地・入居条件もさまざまです。そのため、費用にも大きな幅があります。
老人ホームを選ぶ前に知っておくべきこと
- 施設(形態)の種類が多い
- 費用は月額5万円程度から入居金数千万円以上までさまざま
- 要介護認定等の入居条件がある施設もある
老人ホームを選ぶ際に知っておくべき基礎知識をご紹介します。対象となる入居者の条件、サービス内容、料金体制などは施設によって異なります。しっかりと背景を知って、老人ホーム選びの視点を一段広げましょう。
施設(型)の種類が多い
老人ホームには公的な施設と民間の施設が存在します。また、その中でも、公的施設には4つ、民間施設には6つ種類があります。そのように種類が多いので、公的・民間問わず、それぞれの施設の持つ特徴をよく知る必要があります。
費用は月額5万円程度から入居金数千万円以上までさまざま
老人ホームの費用は、施設によってさまざま。その幅も、初期費用が0~数億円まで、月額が数万~数十万円までと大きく異なります。差額の要因は、提供サービス・人員配置・立地などがあります。条件が当てはまれば補助金や減額制度を利用できる場合もあるため、費用は個々人で異なるのです。
施設のサービス、人員体制、居室は施設により異なる
施設の種類によって、運営方針・医療体制・介護体制は異なります。また、居室の広さや、設備が共用かどうかも含め、生活の質の充実度に比例して金額が高騰する傾向にあることを覚えておくとよいでしょう。
要介護認定等の入居条件がある施設もある
老人ホームによっては、要介護認定の「要支援状態」、または「要介護状態」のレベルを指定し入居の条件としているところがあります。また、年齢や必要な医療行為のレベル、保証人の有無、収入によって入居の可否が決められるのもよくあるケースです。
立地も施設により大きく異なる
立地の選び方も老人ホームを選ぶ際には重要なポイントです。基本的には、都心や交通の便の良いところ、家族の家から近い土地など、面会に通いやすい場所を選びます。比較的健康な方などは、入居者がこれまで生活していた土地の近くや、日課の散歩がしやすい環境など、本人にとって馴染みの良い場所を選ぶのもよいでしょう。
入居待ちとなる可能性もある
施設によって人気の度合いも異なります。比較的費用が抑えられ、原則要介護3~5の方を対象にしている「特別養護老人ホーム」は、人気で入居待ちが多く発生する施設として知られています。入居の優先度は申し込み順にかかわらず、介護サービスの利用状況や介護者の有無などが点数化されて決まるのが一般的です。
老人ホームの公的施設と民間施設の違い
老人ホームの公的施設と民間施設の違いについて解説します。両者は大きくは運営する母体が異なり、またサービスの質も違います。詳しく比較していきましょう。
公的施設の種類と特徴
公的施設は以下の4種類で、いずれも運営母体は自治体や社会福祉法人や医療法人です。一般的に、民間施設に比べて費用は安く抑えられますが、対象が要介護度の重い方に限られる施設もあります。介護度が比較的重い方や収入の少ない高齢者への支援に重点が置かれた施設といえます。
民間施設の種類と特徴
民間施設は以下の6種類で、いずれも主に民間企業が運営母体です。公的施設よりも費用がかかるケースが多いです。ただし、その代わり、幅広いサービスを用意しており、快適な生活を送ることができます。費用の安さよりも生活の質を重要視する方に人気です。
老人ホームの種類別の概要
公的施設(4種)の比較
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは原則、要介護度3以上の方が対象の公的施設です。略して「特養」とも呼ばれます。費用が安いことから、介護度が重いが年金でできる限りまかないたいという低所得の高齢者の方に選ばれることが多いです。また、看取りも可能なため、長期間入居する方もいます。特養は安さから人気が高く、以前は数百人が入居待ちという状態も珍しくありませんでした。しかし、最近では環境が整備されてきており、比較的早い段階で声が掛かるようになってきているようです。ただ、待ちが発生することがほとんどですので、突然の介護ニーズに対応するため、特養の入居待ちをしている間だけ、ひとまずほかの民間施設に入る方も多いようです
費用の目安
初期費用 | 0円 |
月額利用料 | 10万円弱~15万円前後 |
入居条件の目安
必要介護レベル | 要介護3~5 |
認知症 | △ |
介護老人保健施設
介護老人保健施設は自宅復帰を目的としたリハビリ施設で要介護1~5の原則65歳以上の方が対象です。略して「老健」ともよばれています。病院から退院した後にリハビリするために入るパターンが多いです。3か月ごとにサービス担当者会議があり、今後自宅に戻るか、継続して入居するか、または別の老人ホームに入所するか、といった各入居者の方向性が決められます。日勤で看護職員や医師がいるため、医療体制も比較的手厚いと言えるでしょう。
費用の目安
初期費用 | 0円 |
月額利用料 | 10~15万円前後 |
入居条件の目安
必要介護レベル | 要介護1~5 |
認知症 | 〇 |
介護療養型医療施設(介護医療院)
介護療養医療施設(介護医療院※)は医療や介護のニーズが高い方が対象の施設で、医療機関に含まれます。看護師が24時間常駐しているため、いつでも看護を受けられる手厚い医療体制が特長です。一般的に、病院から転院したのちに引き続き医学管理が必要な場合に入居します。
※介護医療院は、2023年度末に完全撤廃される介護療養型医療施設に代わって創設された施設で、「医療機能」と「生活施設」の2つの側面を併せ持ちます。介護保険が利用できる点では介護療養型医療施設と変わりませんが、介護医療院に転換することで多床室をパーテーションで仕切るなどプライバシーへの配慮が増し、また、医療の必要性の重さによりⅠ型・Ⅱ型にグループ分けすることで個別のケアが期待できるようになりました。
費用の目安
初期費用 | 0円 |
月額利用料 | 10~15万円前後 |
入居条件の目安
必要介護レベル | 要介護1~5 |
認知症 | 〇 |
ケアハウス
ケアハウスは60歳以上の自立して生活が難しい方や、介護度の軽い方が対象の施設です。
主に元気な方が対象であるため、介助量が多くなってきた場合は他の施設に転居を促される場合もあります。
費用の目安
初期費用 | 数十万~数百万円 |
月額利用料 | 10~30万円前後 |
入居条件の目安
必要介護レベル | 自立、要支援1~2、要介護1~2 |
認知症 | × |
民間施設(6種)の比較
介護付き有料老人ホーム
介護付き老人ホームは、自立から要介護状態、重度の認知症の方も入居できる民間施設で、都道府県または市区町村から認可を受けて運営しています。協力医療機関と提携しており、介護職員が24時間、看護職員は日勤体制で駐在しているため(一部施設では24時間看護職員常駐)、安心して過ごすことができる点が特長です。看取りも可能な施設が多く、長期間の入居に対応しています。
費用の目安
初期費用 | 0~数千万円 |
月額利用料 | 15~30万円前後 |
入居条件の目安
必要介護レベル | 自立、要支援1・2、要介護1~5 |
認知症 | 〇 |
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームは、運営企業の経営方針によって、入居条件やサービス内容の方向性が異なります。そのため、一般的に、自立している方や要介護度の軽い方が入居するイメージがありますが、施設によっては要介護度の高い方や認知症の方の入居が可能なところもあります。また、看護職員の配置義務がないため医療ケアを望む方は確認しましょう。外部のサービスを利用する場合、介護サービス費を利用した分請求されるためどんどん積みあがってしまうこともあります。なかには保険限度額を超え、保険外請求が月額10~20万円上乗せされ、特養などの公的施設に移るという方もいます。
費用の目安
初期費用 | 0~数百万円 |
月額利用料 | 15~30万円前後 |
入居条件の目安
必要介護レベル | 自立、要支援1・2、要介護1~5 |
認知症 | △ |
介護付き有料老人ホーム同様、質の高いサービスを提供する
グループホーム
グループホームは認知症の方が共同生活する施設です。1ユニット5~9名で、日常の作業をスタッフの介助を受けながら行います。ご自宅に近い雰囲気で生活したい方や、他者と関わりたい方などが入居します。地域密着型サービスのため、事業所がある市区町村に住民票がある方しか原則入居出来ません。費用は他の民間施設に比べると安い傾向にあります。基本的に看護職員はおらず、訪問診療で医師が診察を行う程度であるため、症状が重くなると別の施設への転居を促される場合もあります。施設ごとに方針が異なるため、見学の際などに担当者に聞いてみましょう。
費用の目安
初期費用 | 0~数十万円 |
月額利用料 | 10~20万円前後 |
入居条件の目安
必要介護レベル | 要支援2、要介護1~5 |
認知症 | 〇 |
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅は外部サービスを併用しながら入居できる住宅で、高齢者すまい法に則り賃貸借契約を結ぶことで、外部の介護サービスを受けながら入居できる施設です。。略して「サ高住」ともよばれます。一般的に、軽介護度の方を対象としている施設が多いです。サービス内容としては食事や安否確認、生活相談が付随する程度で、他の老人ホームに比べて出入りも自由にできる施設が多いです。また、介護付き有料老人ホームと同レベルの運営基準を満たしている「介護型」のサービス付き高齢者向け住宅もあります。
費用の目安
初期費用(敷金) | 0~数十万円 ※一般型 |
月額利用料 | 10~30万円前後 ※一般型 |
※上記は一般型の費用。介護型の場合、入居一時金は数十万円~数千万円。月額利用料は15万円~40万円程度です。
入居条件の目安
必要介護レベル | 自立、要支援1・2、要介護1・2・3 |
認知症 | △ |
※上記は一般型の場合。介護型は加えて要介護4~5、認知症の方も受け入れ可能です。
健康型(自立型)有料老人ホーム
健康型(自立型)有料老人ホームは、自立している方が主な対象の施設で、食事の用意・掃除・などの生活支援、安否確認といったサービスが受けられます。また、スポーツジム・図書館・シアタールーム・プールなど娯楽面の施設が充実しており、老後生活を楽しめる点も魅力です。ただし、全国で約20ホームと数が少ないため入居待ちが多く、元気な高齢者が対象のため要介護度が重くなると転居しなければいけません。
よく似ているサ高住との違いは、施設数や目的、費用です。サ高住(登録件数8,000件以上)は、入居者が安心して生活することを目的としているのに対し、健康型有料老人ホーム(全国に20件程度)は、高齢者がアクティブに暮らすことを目指しています。また、費用は娯楽が充実している分、健康型有料老人ホームのほうが高いのが一般的です。
費用の目安
初期費用 | 0~数億円 |
月額利用料 | 15~40万円前後 |
入居条件の目安
必要介護レベル | 自立、要支援1・2 |
認知症 | × |
シニア向け分譲マンション
シニア向け分譲マンションは、高齢者が住みやすいようなバリアフリー仕様のマンションです。正確には老人ホームというより、マンションの部類に入ります。居室に緊急用コールボタンが配備されていたり、24時間体制のコンシェルジュがいたりと、もしもの時に、すぐ誰かを呼べる環境が整っています。ただ、自立した方が対象となるため、介護サービスは付随しておらず、もしも介護が必要になったら外部サービスを呼ばなければいけません。また、付帯設備としてレストランやシアタールーム、スポーツジム、プールなどといったエンターテイメントが充実していたりします。生活の質を上げて、老後を楽しみたい方に人気です。
費用の目安
初期費用 | 数千万~数億円 |
月額利用料 | 10~30万円前後 |
入居条件の目安
必要介護レベル | 自立、要支援1・2 |
認知症 | × |
老人ホームを選ぶ際の流れ
老人ホームを選ぶ際の手順を紹介します。施設を決める際には、家族の要望や利便性はもちろんですが、なにより入居する本人の立場になって希望を尊重することが大切です。
1. 希望条件を整理する
施設選びの際は、まず家族と本人の希望を挙げて、優先順位付けしていくことが大事です。下記の項目すべてを考えていくとだいたいの条件は洗い出すことができます。
優先度の高い項目は、要介護度や費用といったマストの条件となるでしょう。ここをまず考えていくと良いです。
また、利用期間は入居する段階と退居する段階で考える必要があります。具体的には、まだ元気な間から入居したいのか、それとも、24時間体制で介護してもらうために入居したいのか。また、必要な介護のレベルが上がったら別の施設に移るのか、それとも最期までその施設にいたいのか、などです。
また、立地については、本人の配偶者やお子さまなどのキーパーソンとなる方の面会に通いやすい場所を選ぶのが一般的です。そのため、都心や交通の便の良いところ、家族のから近い土地などがおすすめです。ただ、元気な高齢者の場合、本人が住み慣れた街や自然豊かなところなど個人の希望も重視しましょう。
2. 条件に合う施設タイプの検討をつける
希望条件に合う施設のタイプを絞ります。前述した10の施設タイプをそれぞれ見比べて、整理した希望条件が叶うのはどの施設タイプか見当をつけていきます。具体的には、希望条件のうち、「必要な介護・医療ケアは何か」「利用期間はいつからいつまでか」「費用はいくらなら払えるか」「立地はどこがいいか」「」に注目します。同じ施設タイプでも、施設によって受けられるサービスや施設環境などが異なる可能性もありますので、絞りすぎなくて大丈夫です。
3. 資料請求をして情報収集する
施設のタイプの検討がついたら、好みの立地に限定して希望するタイプの老人ホームを探しましょう。そして、気になるところは資料請求します。複数おこなうと良いです。資料が届いたら、費用や介護・医療体制など基本的な情報を確認し、比較しましょう。またインターネットにて運営会社のホームページ、経営状況も調べると安心です。併せて、自治体が提供する制度や補助金も把握しておくと費用を抑えられる可能性があります。
4. 実際に見学・体験入居をする
リサーチして気になった老人ホームを2、3社程度選び、見学しに行きましょう。
見学メンバー
見学メンバーは、シニア向け分譲マンションやサ高住など、比較的元気な段階で充実した老後生活を目的に入居を希望される方の場合は、本人が見学する傾向にあります。一方、急遽体調を崩し入居を切迫されている場合は、本人が入院されており家族のみで見学、入居判断をするケースも少なくありません。
見学予約
見学を予約する際、先に伝えておきたい特別な事情や譲れない条件などある場合は、事前に施設側に要点を伝えておきましょう。専門スタッフを見学や面談に同席させたり、回答を準備したりなど、施設側も対応しやすいです。
見学
見学時は、注意するべき基本のチェックポイントを念頭に施設に入る前から調査していきます。また、可能であれば、施設見学のみでなく、提供される食事を試食させてもらうことをおすすめします。食事も長く生活するにあたって大切なポイントですので、口に合う健康的なものであるとよいでしょう。また、時間があれば、より実際に近づけるよう体験入居してみるのも良いでしょう。
5. 担当者に細かいポイントをチェックする
パンフレットを読んでいたり、見学したりする中で気になることがあったら、積極的に案内担当者に話を聞きましょう。医療的なニーズやケアプランに関する疑問や不安がある場合は、必要に応じて施設の専門家に同席してもらい、クリアにすることでも可能です。
また、返還金制度や、短期解約はパンフレットに載っていない場合がほとんどですので、契約内容をしっかり確認しましょう
しっかり細部まで確認することで、後悔のない施設選びをしましょう。
老人ホーム見学時のチェックポイント
見学で確認すべき基本的な項目は上記の通り。細かな部分にこそ、その施設の普段の様子を垣間見られるものです。しっかりと確認していきましょう。
施設周辺の環境
希望する施設の立地と合致しているか実際に確認しましょう。周辺の環境は実際に現地に行ってみないと分からないこともあります。キーパーソンが訪れやすいアクセスか、本人が入居後外出、外食しやすい環境かなど、施設に入る前からしっかりと調査していきましょう。
施設内の環境
居室を確認することがまず大切です。ただ、老人ホームでは共有スペースなどの居室以外で過ごす時間も多いため、居室のみに時間をかけすぎず施設全体の確認をしていきます。見るポイントとしては、入居後使用する浴室の設備や食堂の清潔さなどです。また、ケアステーションの帳票や書類などの管理状況をみることで、プライバシーの配慮が行き届いているかどうかを確認できます。
スタッフの対応
スタッフは老人ホームでは、家族の代わりのような存在です。そのため、スタッフの対応が入居者の精神・身体面に大きな影響を与えます。挨拶や言葉遣いなど基本的な接遇マナーを備えているか、余裕をもって入居者に対応しているか、笑顔があるかなどの部分に注目してスタッフのことを見ていきましょう。
入居者の様子・表情
入居者が実際に受けている介護サービスの質を知るには、入居者の様子を確認することが一番です。具体的には、入居者が穏やかで明るい表情をしているか(ストレスが少なく満足している様子か)、服装が清潔か、爪やひげなどが伸びてないかなどがチェックポイントです。また、共有スペースを見る際、その共有スペースを利用している入居者の数をみることで、その共有スペースが居心地のいいものか判断することもできます。また、本人が馴染めそうな人たちかということも確認しておきましょう。
希望条件との適合性
その他整理した希望条件について、叶えられるかどうか細かな視点で確認していきます。
老人ホームは選び方が肝心
老人ホームを選ぶ際は、要介護度や費用といったマストの条件を先に挙げて、次に優先度の低い要望をピックアップしていきましょう。条件を整理することで最適な施設が見つかります。また、見学にいく際は積極的に疑問点をなくしていくことが大切です。長期間住むことを考え、費用・サービス・介護・医療・レクリエーション内容など妥協のない施設選びをしましょう。
HITOWAケアサービスの「イリーゼ®」は全施設入居金0円~・介護スタッフ24時間常駐で、全国120以上の有料老人ホームを全国に展開している大手民間企業です。介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・グループホーム・ショートステイなど様々選べるため、気になっている方はぜひお問い合わせください。
監修者
宮内 淳
HITOWAケアサービス 営業部/研修講師
社会福祉士
社会福祉主事
1982年千葉県生まれ。
祖父の介護をきっかけに「自分が納得する最期を送って欲しい」という思いから、福祉系大学に進学し卒業時に社会福祉士の資格を取得。卒業後は施設介護職や訪問入浴、有料老人ホームの生活相談員・管理者を経験。2013年HITOWAケアサービスに入社し、施設運営のエリアマネージャーなどを経て、現在営業部門にて老人ホーム選びのお手伝い、社内にて研修講師を担当している。
老人ホームをお探しの方へメッセージ
老人ホームを選ぶステータスによって変わりますが、まずは立地や予算から探すと候補を絞りやすいと思います。立地のポイントとしては、医療機関の受診や緊急搬送等で家族がよばれるケースがあるため、昨今ではキーパーソンの方の近くで探される傾向が高くなっております。予算のポイントとしてはホームページやパンフレットは基本料金等の最低限の費用しか記載されていないことが殆どなので、見学時に基本料金以外にかかる費用の確認は必ずした方が良いでしょう。
施設の種類もさまざまですので、絞るのが難しい場合には各自治体の相談窓口や地域包括支援センターなどに聞きに行くのがおすすめです。また、入院中の方は退院調整看護師やソーシャルワーカーの方に相談することをおすすめです。
次に見学時のポイントですが希望条件をしっかり伝え、どこまで対応が可能なのかしっかり確認をするとよいでしょう。また、今後住みかえることを視野に入れるか入れないかも考慮し、入居契約書に記載されている解約条件や医療ニーズの対応範囲を確認することを推奨します。実際に入居されている方の表情や働かれているスタッフの接遇、環境整備もチェックポイントです。
人気がある施設や口コミが良い施設だけではなく、実際に目で確認してご自身に合ったホームを選んでください。例え同じ運営会社であったとしても施設によって雰囲気は全然異なります。
それが入居後に後悔しないための大切なポイントです。