サステナビリティ推進担当役員メッセージ

ひとのくらしをひとの力で支える企業として

HITOWAグループは、「ひとのために。ひとの力で。ともに明日へ。」をスローガンに、幼年期から老年期まで、生涯を通して支える「生活総合支援サービス」を展開しています。1997年の創業以来、時代を追うごとに変遷する社会課題に向き合い、真摯に取り組んできました。

当社グループが提供する子育て、介護、給食分野のサービスは、直接的な利用者である子どもや高齢者はもちろん、その家族をも支えています。加えて、ハウスクリーニングなどを含むライフサポートサービスは、仕事をしながら子育て、介護に勤しむ「働き世代」にとって負担となる家事の一助を担うものと考えております。多くの方々のくらしを支える社会的なインフラとしての側面を踏まえると、当社には安定的な事業運営を続ける責任があり、サステナビリティの取り組みを通じた基盤強化は不可欠だと言えます。

  • 2023年9月末現在、介護施設数は全国141施設、保育所・学童施設数は首都圏を中心に112園、給食事業・販売拠点は受託拠点数375拠点、フランチャイズ店舗数は全国2,119店舗に上ります。

社員のやりがいが、働き世代の幸せへと循環する

人の手を介したビジネスを展開するHITOWAグループにとって、「人」はとりわけ重要です。当社グループに集う社員は、社会貢献性の高い仕事を志向する方が多く、人や環境に対する思いやりと、社会課題解決へのチャレンジ精神を持つことが強みだと感じます。

HITOWAグループは、少子超高齢化で生じた社会課題の解決に取り組んでいます。社員が日常業務で"サステナビリティ"を意識する程度は人により差があっても、自身の仕事に一生懸命向き合うこと自体が社会を良くすることにつながっています。私はサステナビリティの取り組みを通じ、介護施設や保育所、給食提供施設などを含むそれぞれの現場で活躍する社員が、「自分の仕事が社会の役に立っている」と実感できる環境を作っていきたいと考えています。

そして、サステナビリティの取り組みは、社員のためだけではありません。HITOWAグループの社員が誇りとやりがいを持って幸せに働くことは、利用者の皆様の「感動と満足」につながります。さらには、その家族である働き世代が、安心して当社サービスを利用し、家族全員が笑顔でいられる環境の実現にも波及していくのです。HITOWAグループがサステナビリティに取り組むことは、多くの方の幸せへと循環していきます。

サステナビリティ推進体制の整備と社内浸透を強化

私たちHITOWAグループは現在、これまで長らく行ってきたさまざまな取り組みを体系化し、サステナビリティの取り組みの加速を図っています。2021年、グループのサステナビリティ活動をリードする役割として、サステナビリティ委員会を立ち上げ、2022年にはサステナビリティ推進部を設置し、組織的な推進体制を整備しました。その後、さまざまな社会課題を「社会にとっての重要度」および「HITOWAにとっての重要度」の2軸から整理し、当社グループのマテリアリティ (重要課題)の特定を行いました。6つのマテリアリティそれぞれにKPIを設け、グループ全体で取り組んでいます。

また、力を入れているのが、社内への浸透です。社内ポータルサイトでの連載「サステナビリティリレートーク」では、各グループ会社から数名ずつの社員に、自身の関心分野や取り組んでいることを共有してもらいました。記事には、関連するSDGsについて、サステナビリティ推進部によるコラムを添え、社員の理解につなげています。現在、介護施設や保育所など全国の各拠点でも見ていただけるほか、アプリも活用して、一人でも多くの社員に届けられるよう努めています。フランチャイズ店舗の皆様とも、サステナビリティを共に考え行動すべく、引き続き取り組みを前に進めていきます。

今後に向けて、HITOWAグループの社会に対する価値提供を視覚化した「価値創造モデル」の開示、社員参加型の社会貢献活動の取り組み継続や新たな社内啓発活動など、サステナビリティ活動のさらなる深化に取り組んでいます。HITOWAグループはこれからも世の中の変化を敏感に捉え、人とくらしに寄り添うビジネスで、サステナブルな社会づくりに貢献していきます。

サステナビリティ推進担当役員 海藏寺 京子