基本方針
「家族とくらしを支える新たな価値を創造し、感動と満足を提供しつづけます。」という理念と「ひとのために。ひとの力で。ともに明日へ。」というスローガンのもと、社会が抱えるさまざまな課題を人の手を介し解決し続けることがミッションです。
多様な事業を通して、人によるサービスを提供する会社だからこそ、さまざまな属性や特性を持つ従業員一人ひとりが最大限にその能力を発揮し、活き活きとやりがいを感じて働ける会社となることが不可欠です。
そのためにも、年齢、性別、国籍・人種、身体的特徴、性的指向・自認、宗教・信念、キャリア、ライフスタイル等に関わらず、多様性を持った従業員が互いに尊敬しあい、助け合い、ひとつの輪になって生き生きと働く環境と風土を実現します。
HITOWAのダイバーシティ&インクルージョンが目指す姿
多様な人々が多様な事業において経営理念を実践することによって、組織と社会の持続的成長に貢献します
ダイバーシティ&インクルージョンに関するロードマップ
推進体制
ダイバーシティマネジメントを推進するにあたり、HITOWAグループ横断での仕組みと、各社ごとの取り組みの両輪で施策を実施しています。
ダイバーシティを推進する母体としてグループ横断での「ダイバーシティタスクフォース」を形成し、各社およびグループ全体のダイバーシティ施策の立案および実行に注力しています。定期的なミーティングでの情報共有はもちろん、タスクフォースメンバー自身が知識を深めるため、LGBT等の重要テーマに関する社内勉強会なども実施しています。
3つの戦略
1.多様な人財の活躍推進
性別、身体的特徴、性的指向・自認、宗教・信念、キャリア、ライフスタイル等に関わらず、多様な従業員の活躍を支援します。
女性活躍推進
人材の多様化の取り組みの中で、現在HITOWAグループが最も注力しているのが女性の活躍です。2020年度、女性社員の比率は社員全体の約74%、管理職比率は約37%となっています。グループ会社のうち保育事業を運営するHITOWAキッズライフでは女性比率が約95%、管理職比率は約74%と女性が最も多く活躍しています。
HITOWAグループは、おそうじ、介護、保育等、女性が活躍できるさまざまな分野で事業を行っています。結婚・出産等のライフイベントを経て働き続けられるよう、会社として産休・育休等の制度や研修・育成制度等、より働きやすい職場環境の整備に取り組んでいます。
障がい者雇用の促進
特例子会社のHITOWAソーシャルワークスは、「一人ひとりの個性と強みを活かしながら、誰もが生き生きと笑顔で平等に働ける社会を創る」ことを目指し、障がい者雇用の促進に取り組んでいます。
HITOWAグループにおける障がい者の雇用率は2.43%(2020年6月1日現在)で、多くの障がい者の方が活躍しています。2021年からは、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として政府が要請した「出勤者数7割削減」を実現するため、特例子会社では前例の少ない在宅勤務制度を導入しました。
また、HITOWAソーシャルワークスでは、障がい者の活躍を願う多くの企業や福祉機関、障がい者就労支援センターなどから依頼を受けて、障がい者雇用に関する研修会や講演会をオンラインや対面で実施し、社会全体が障がい者への理解を深めるための活動を行っています。
定年制度
少子高齢化にともなう社会構造の変化や健康寿命の延伸などを背景に、高齢者雇用に関する環境や個人の就労に対する意識は変化しています。
HITOWAグループでも、シニア層の豊富な経験やノウハウを活かすとともに労働力を確保するという考えから、2017年に「65歳定年制」を導入しました。
今後も多様な人材が長期的に活躍できる働きやすい職場環境の実現を目指します。
3つの戦略
2.働きやすい職場の実現
健康経営の取り組み、規程・制度の整備等を通して、ワークライフバランスの向上を目指しています。
ワークライフバランスの向上
従業員一人ひとりが、やりがいを感じながら役割を果たすと共に、心身ともに健康で充実した生活を過ごすことができるよう、ワークライフバランスの向上に取り組んでいます。また、ライフステージや個人のニーズに合わせた働き方や長期間にわたって働き続けることができるよう、各種取り組みを推進しています。
残業時間管理の徹底
残業時間の制限を設け、ルールの順守・監視を徹底しています。IT活用などによる業務効率化、人員強化による環境整備を継続して行い、残業時間のさらなる削減を推進していきます。
長時間労働の削減・有給休暇取得の推進
数値目標を設定し、継続的に改善活動に取り組んでいます。IT活用などによる業務の効率化や、職場環境の整備といった生産性の改善と合わせて、さらなる改善を推進します。
スーパーフレックス(一部部門コアタイムあり)
⽣活と仕事との調和を図りながら効率的に働くことができるようスーパーフレックス制度を導入し、従業員の職場環境の向上を図ると共に、持続的な人材の確保を推進しています。
※導入範囲:HITOWAグループ本社従業員
在宅勤務制度、テレワーク促進
2018年より自宅での勤務を認める在宅勤務制度(テレワーク)を導入しています。プライベートとの調整がしやすく通勤時間もかからないため、生産性向上に貢献する働き方として、より一層の環境整備を推進しています。
※導入範囲:HITOWAグループ本社従業員
3つの戦略
3.多様性を活かす組織風土の醸成
啓もう・教育、従業員意識調査等を通して、多様な人財が活かされる風土を作っています。
マネジメントの意識改革
管理職がダイバーシティの必要性を改めて認識し、その推進のために意識と行動を変えるためのダイバーシティマネジメント研修を実施しています。
従業員の意識改革
従業が自らのキャリアにオーナーシップを持ち、自律的に学ぶ場として「HITOWAキャンパス」を開講しています。オンラインセミナーやeラーニングなどを設け、従業員一人ひとりが実務に必要なスキル・能力を獲得することを後押ししています。
社内広報
ダイバーシティに関する基礎知識、およびHITOWAの中にある「多様性」を広く社内に知らしめるために、社内ポータルにて、ダイバーシティニュースレターを定期配信しています。
実績
くるみん認定の取得
HITOWAキッズライフは、子育てサポート企業として2021年3月31日付で「くるみん認定」を取得しました。
「くるみん認定」は、次世代育成支援対策推進法(※1)に基づき、従業員の仕事と子育ての両立を図るための雇用環境の整備や、全従業員に向け多様な労働条件の整備などを実施している企業に対し、厚生労働大臣が子育てサポート企業として認定する制度です(※2)。
以下取り組みを実施し、社員の育児サポートを積極的に行っています。
- 男女ともに100%育児休業を取得(※3)
- 「育児休業者復職イベント」を継続して開催
- 休業中の会社状況や育児サポート体制について共有し、育児休業からの安心かつスムーズな復職を支援
- 認可外保育園と認可保育園の差額を会社が負担する「認可外手当」
- ひとり親で子育てを行なっている社員への「ひとり親特別応援手当」
- ※ 1)次世代育成支援対策推進法は、急速な少子化の進行等を踏まえ、「次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、かつ、育成される環境の整備を図る」目的で、国を挙げて環境整備に努めるため2005年4月に施行された法律です。国や地方公共団体事による取り組みとともに、企業においても従業員が仕事と子育てを両立させるための「一般事業主行動計画」の策定等を求められました。
出典:厚生労働省ホームページ「次世代育成支援対策推進法の概要」 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/jisedai-suisinhou-gaiyou.html - ※ 2)出典:厚生労働省ホームページ「くるみんマーク・プラチナくるみんマークについて」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/kurumin/index.html - ※ 3)2021年3月キッズライフ調べ
もにす認定の取得
HITOWAソーシャルワークスは、障がい者の雇用の促進および雇用の安定に関する取り組みの実施状況などが優良な中小事業主として、2021年4月9日付で「もにす認定」を受けました。
「もにす認定」は、障がい者の雇用の促進および雇用の安定に関する取り組みの実施状況などが優良な中小事業主を厚生労働大臣が認定する制度です。
ソーシャルワークスでは、業務担当支援員と生活・心の担当支援員の2名体制で包括的に障がい者一人ひとりをサポートし、障がい者の個々の特性に応じた業務を創出したり、障がい者自らが主体的に企画をした研修を実施したりと様々なチャレンジを後押ししています。また、時差出勤や在宅勤務なども取り入れ、障がい者に配慮した柔軟な職場環境の整備を行っています。障がい者スタッフの定着率は、もにす認定の評価基準にある「過去3年間に採用した障害者の就職6か月後の定着率が90%以上」「過去3年間に採用した障害者の就職1年後の定着率が80%以上」(※2)を達成しています。
- ※ 1)出典:厚生労働省ホームページ「障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(もにす認定制度)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/monisu.html - ※ 2)出典:出典:厚生労働省ホームページ「障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度業務取扱要領」P.28
https://www.mhlw.go.jp/content/11700000/000848650.pdf
えるぼし認定の取得
HITOWAホールディングス、およびHITOWAキッズライフは、女性の活躍推進に関する取り組みが優良な企業として、厚生労働大臣より「えるぼし」3つ星の認定を受けました。
「えるぼし認定」は、女性活躍推進法に基づき①採用、②継続就業、③労働時間等の働き方、④管理職比率、⑤多様なキャリアコース、の5つの評価項目があり、HITOWAホールディングス、およびHITOWAキッズライフは、これらすべての基準を満たしたことから3つ星(3段階目)認定を取得しました。
HITOWAホールディングス:具体的な取り組みの内容
- ワークライフバランス向上のため、平均残業時間月16時間以内、有給休暇取得率60%以上の目標を定め、定期的に状況モニタリングを実施
- 多様な人材が活躍できる職場風土づくりのための啓蒙活動
- 女性従業員のためのキャリア支援
- 100%育児休業を取得(※2)
- 「育児休業者復職イベント」を継続して開催
- 「認可外手当」や「ひとり親特別応援手当」の支給
- ※ 1)出典:厚生労働省ホームページ「女性活躍推進企業認定「えるぼし・プラチナえるぼし認定」
https://shokuba.mhlw.go.jp/published/special_02.htm - ※ 2)2021年3月キッズライフ調べ
HITOWAキッズライフ:具体的な取り組みの内容
「PRIDE指標2023」でゴールドを受賞
HITOWAホールディングスは、「work with Pride」が策定する、職場におけるLGBTQ+などのセクシュアル・マイノリティ(LGBTQ+)への取り組みの評価指標「PRIDE指標2023」において、ゴールドを受賞しました。
ダイバーシティ&インクルージョンの推進にあたり、「年齢、性別、国籍・人種、身体的特徴、性的指向・自認、宗教・信念、キャリア、ライフスタイル等に関わらず、多様性を持った従業員が互いに尊敬しあい、助け合い、ひとつの輪になって生き生きと働く環境と風土を実現します。」をコミットメントとして定め、社内外に広く公開しています。
LGBTQ+当事者およびアライ(支援者)へのサポートとしてLGBTQ+に関する専用相談窓口を設置しているほか、定期的な従業員意識調査の実施や従業員の啓発活動を通じて多様な人々が活躍できる職場づくりに努めています。
健康優良企業「銀の認定」取得
HITOWAホールディングスは、「健康企業宣言」に基づく職場の健康づくりや、環境整備などの積極的な取組みが評価され、2024年1月1日付けで健康優良企業「銀の認定証」を更新いたしました(健銀第1434号(3))。今年で4年連続となります。
健康優良企業認定「銀の認定」とは、企業全体で健康づくりに取り組むことを宣言し、一定の成果を上げた場合は「健康優良企業」として認定される制度です。 HITOWAホールディングスでは、「職場の健康づくりに取り組む環境を整える」ため、「100%健診受診」および以下の6項目に取り組むことを宣言し、これを推進しています。①健診結果活用
②健康づくり 環境の整備
- 健康づくりの担当者を決め、定期的に職場の健康課題について話し合い、健康づくりの目標・計画を作成、実践
③食
- 仕事中の飲み物について(特に飲み物に含まれる糖質について)周知、トクホの飲み物を自販機に設置、50円で購入できる飲料(主に水)を社内に設置
- 「オフィスおかん」と「OFFICE DE YASAI」の設置、栄養バランスの取れた食生活となるよう「食事バランスガイド」について周知
④運動
- 階段活用のメール配信やポスター掲示、ストレッチの有効性および在宅勤務時でも簡単にできるストレッチについての周知
⑤禁煙
- たばこの害についてと以前からの取り組み「19時以降の喫煙禁止」についての周知
⑥心の健康
- 健康相談窓口やセルフケアについての周知
健康経営優良法人2024(中小規模法人部門)
HITOWAホールディングスは、経済産業省と日本健康会議(※1)が進める「健康経営優良法人認定制度」において、2024年3月11日「健康経営優良法人2024(中小規模法人部門)」に認定されました。今年で4年連続となります。
「健康経営優良法人認定制度」は、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を日本健康会議が認定している制度です。HITOWAグループでは、従業員一人ひとりが心身ともに健康で、生き生きとやりがいを感じて働けるよう、職場環境の整備に継続して取り組んでいます。
- ※ 1)日本健康会議:少子高齢化が急速に進展する日本において、国民一人ひとりの健康寿命延伸と適正な医療について、民間組織が連携し行政の全面的な支援のもと実効的な活動を行うために組織された活動体です。経済団体、医療団体、保険者などの民間組織や自治体が連携し、職場、地域で具体的な対応策を実現していくことを目的としています。
全国社会保険労務士会連合会「職場環境改善宣言企業・経営労務診断適合企業」
HITOWAホールディングスは、全国社会保険労務士会連合会(※)が進める「社労士診断認証制度」において、2020年7月に「職場環境改善宣言企業」と「経営労務診断適合企業」に認定されました。
「社労士診断認証制度」は、労働社会保険諸法令の遵守や職場環境の改善に積極的に取り組み、企業経営の健全化を進める企業を社労士が診断・認証する制度です。HITOWAグループでは、従業員一人ひとりが心身ともに健康で、働きがいを感じて働けるよう、職場環境の整備に継続して取り組んでいます。
- ※)全国社会保険労務士会連合会:各都道府県の社会保険労務士会の連合組織で、厚生労働大臣の認可を受けた法定団体です。社会保険労務士会の会員の品位を保持し、その資質の向上と業務の改善進歩を図るため、都道府県の社会保険労務士会及びその会員の指導及び連絡に関する事務並びに社会保険労務士の登録に関する事務を行うほか社会保険労務士試験及び紛争解決手続代理業務試験の実施に関する事務を行うことを目的としております。